人為的なミスによるデータ削除は、データトラブルの原因の約30％を占めているといわれています。そのため、パソコンを使用している方であれば、削除してしまったという経験がある方もいるでしょう。
そんなとき、もしも削除したデータがとても重要なものだった場合、とても困ってしまいますよね？しかし、正しい復元方法を知っていればいつでも取り戻すことができます。また、原因が機械の故障ではないので、ほぼ確実に復元できるといっても過言ではないでしょう。
今回は、そんなデータトラブルについて、サーバーのデータを誤って削除したときの復元方法をご紹介していきます。誰でもミスをしてしまうことはありますし、サーバーデータであれば他の人が削除してしまうこともあるので、復元方法を知っておくといざというときに役立つでしょう。
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削除したサーバーのデータを復元する方法
誤って削除したサーバーのデータを復元には、大きく分けて3つの方法があります。1つ目は「ゴミ箱の確認」、2つ目は「基本搭載された機能の使用」、3つ目は「専用ソフトの使用」です。
どの方法もデータなくなっていると気づいた時点で復旧作業を行えますし、人為的ミスによるトラブルは多いので、それぞれの復元方法は知っておいた方が良いでしょう。それでは、それぞれの復元方法について、一つひとつ見ていきましょう。
まずは慌てずにゴミ箱の中をチェックしてみる
「サーバーで管理していたデータがなくなっている！」という場合、まずは慌てずにゴミ箱の中身をチェックしてみてください。削除したデータはパソコン内から完全に抹消されるのではなく、一旦はごみ箱の中で保存されています。そのため、消えたデータがゴミ箱にあったというケースは意外と多く、誰でも簡単に復旧作業を行うことができます。
- デスクトップに表示されているゴミ箱を開く
- 目的のデータを選択して右クリック
- 「元に戻す」を選択
ゴミ箱からの復元方法は、このような手順で簡単に行うことができます。ちなみに、ゴミ箱を開いて目的のデータをコピーして、元々保管していたファイル内で張り付けを行っても復元できるので、データ消失でお困りの際はまずこちらの方法を試してみてください。
基本搭載されている機能を使用する
パソコンには基本搭載されているバックアップや復元機能が備わっているので、この機能を使用して復旧作業を行うといった方法もあります。使用しているパソコンによって使用方法は異なりますが、誤って削除したデータを復元できるでしょう。
しかし、このような機能を使用する場合は事前に設定を行う必要があり、データが消えたからといってすぐに利用できるわけではありません。そのため、万が一データを消去した、または消されていた場合は他の方法で復旧作業を行う必要があります。
専用ソフトを使って復旧作業を行う
復元方法として多くの方に知られているのが、専用ソフトを使用した方法です。インターネットで「データ復元ソフト」と検索すると、さまざまなソフトが検出されます。また、ソフトには信頼性が高く復元容量に制限のない有料版、コストがかからず手軽に使用できる無料版の2種類があります。
どちらも性能としては大きな差がないため、多くの方は無料版を使用している方が多いです。また、ソフトの使用方法や細かい機能はそれぞれで異なるため、使用する際は事前に正しい使い方と機能性を確認しておく必要があるでしょう。ちなみに、使いやすいものであれば画面の指示に従って作業を進めるだけなので、初心者の方でも簡単に復旧作業が行えますよ！
Windowsパソコンの復元方法
ここでは、Windowsパソコンでサーバーのデータを復元する方法についてまとめています。一般的に利用者の多いパソコンなので、復元方法を把握しておきたい、または今すぐ知りたいという方は多いでしょう。
そんなWindowsパソコンの復元方法には、基本搭載された機能の使用と専用ソフトを使った2つの方法があります。使い方やおすすめのソフトをまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
システムの復元機能を活用する
Windows10を使用している場合、基本機能として定期的にデータを記録してくれる「システムの復元」というものが搭載されています。記録しているデータは復元ポイントとして作成されていて、復元する際には作成したポイントに戻すことで失ったデータを取り戻せる仕様になっています。しかし、この機能を使用するには復元ポイントを作成する必要があります。
- スタートボタンを右クリック
- システムから「システムの保護」を選択
- 右下に表示された「作成」をクリックして「OK」を選択
復元ポイントはこのような3ステップで簡単に作成できます。また、作成後はわかりやすいように名前を変更しておけば、復旧作業を行うときに見つけやすくなりますよ！次に、初期設定を行う手順は以下の通りとなっています。
- スタートボタンを右クリックして「システムの保護」を選択
- 復元の設定というメッセージの右側にある「構成」を選択
- 設定の復元を「有効」にチェックを入れる
- 目的に合わせてディスク領域の容量を設定
- 「OK」ボタンを選択
初期設定もこのような手順で簡単に行うことができます。復元機能の設定を行っておけばいつでもデータ復元が可能なので、今後のトラブル対策としてもおすすめです。また、復元方法も簡単で、スタートボタンを右クリックしてシステムを選択し、システム保護のタブからシステムの復元を選択してOKをクリック。その後は画面上の指示に従って作業を進めと、復旧作業が開始されます。
ファイル履歴から復元する
Windowsの基本機能には、「ファイル履歴」から復元する機能も搭載されています。この方法では外付けHDD、またはUSBメモリなどの記憶媒体が必要なので、事前に準備しておくことと、初期設定を行う必要があります。
- スタートボタンを右クリックしてコントロールパネルを選択
- システムとセキュリティからファイル履歴を選択
- ドライブの選択をクリックして接続したドライブを選択
- 「OK」ボタンをクリックして右下の「オンにする」を選択
これらの項目は、ファイル履歴を使用して復旧作業を行うために必要な初期設定の方法と手順です。こちらの方法もシステムの復元機能と同じく、事前に設定していなければ意味がありません。そのため、今後のことを考えて利用される場合は、必ず必要なアイテムを準備して、初期設定を行っておきましょう。
また、ファイル履歴を使用して行う復元方法ですが、ファイル履歴を開くまでは初期設定と同じ手順です。その後の手順と方法については、以下の通りとなっています。
- 左側に表示された「個人用ファイルの復元」を選択
- 復元したいデータを選択して中央下にある「復元」ボタンを選択
- 復元ボタンを右クリック
- 復元場所のメニューから任意の場所を選択
これらの手順は、ファイル履歴を使用した復元方法の手順です。ちなみに、復元ボタンを選択するとデータの置き換えや比較などのメニューが表示されるので、確実に復元を行うのであれば比較しながら復元する方法を選択しましょう。
Windows対応の専用ソフトを使用する
Windows対応の専用ソフトはたくさんありますが、中でもおすすめされているのは「EaseUS Data Recovery Wizard Free」です。無料で利用できるデータ復元ソフトですし、操作性・機能性ともに優れていることで人気を集めています。そんなEaseUS Data Recovery Wizard Freeを使った復元方法は、以下の通りとなっています。
- ソフトをインストールして起動させる
- 表示された画面から目的のデータにチェックを入れる
- 該当するドライブを選択して右下の「スキャン」をクリック
- 表示されたデータの中から目的のものにチェックを入れる
- 右下の「リカバリー」を選択して保存先を選び「保存」をクリック
これらの項目は、ご紹介した専用ソフトの使い方と復元方法です。初心者でもわかりやすい操作性となっているので、初めて復旧作業を行う方でも問題なく使用できるでしょう。
Macパソコンの復元方法
ここでは、近年プライベートや仕事でも利用者が増えているMacパソコンを使った復元方法についてご紹介していきます。Windowsと同じく、Macにも基本機能として搭載されている復元機能が搭載されています。
また、Mac対応の専用ソフトを使用すれば、万が一バックアップを取っていなくても、大切なデータを復元することができるでしょう。ここでは基本機能の使い方とおすすめの専用ソフトをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
Time Machineを使って復旧作業を行う
基本機能として備わっているTime Machineは、データのバックアップから復元までを行える便利な機能です。使用する際には外付けHDDの準備や、事前に設定を行う必要があります。そんな便利機能の設定方法は、以下の通りとなっています。
- 画面上部に表示されたリンゴマークを選択
- 「環境設定を開く」をクリックしてバックアップディスクを選択
- 接続した外付けHDDを選択して「ディスクを使用」をクリック
- Time Machine画面の左側のスイッチを「ON」の設定
設定方法はとても簡単なので、Macの使用に慣れていない方でもスムーズに設定できるでしょう。それでは、次にこの機能を使用した復元方法について見ていきましょう。
- 時計マークを選択
- 目的のデータを選択して「復元」ボタンをクリック
復元の手順は設定に比べて少なくとても簡単です。しかし、この機能を使用する場合は事前に機能の設定を行う必要があるので、もし設定をしていなければ他の復元方法を行いましょう。
Mac対応の専用ソフトを利用する
ご紹介した機能が使用できない場合は、Mac対応の専用ソフトを使用することで復旧可能となります。しかし、Macに対応している専用ソフトは少ないので、どのソフトを使用すれば良いのかと悩む方は多いでしょう。
そんな方におすすめされているのが、「万能データ復元 for Mac」という無料データ復元ソフトです。さまざまなデータの復元ができるソフトなので、1つダウンロードしておけば誤操作で削除してしまった、または削除されていたデータも簡単に復元できます。対応ソフトの中でも人気の高いものとなっているので、信頼性も高く安心して利用できるでしょう。
データ復元は事前に対策しておくことが大切
削除したサーバーのデータを復元する場合、基本機能を使用するのであれば事前にバックアップを取っておく必要があります。そのため、万が一に備えて対策をしておきたい方は、初期設定を行っていつでも復旧作業を行える準備をしておきましょう。
また、対策を取っていない状態でデータを削除した、または削除されていたという場合は、OSに対応している専用ソフトを使用することで復元できます。正しい復元方法を事前に確認しておけばスムーズに復旧作業を行えるので、バックアップの取り忘れや急を要する復元の際は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか？
