SDカードのフォーマット方法と知らないと怖い注意点
近年、外部ストレージの主流として使用されている「SDカード」。デジタルカメラを使った写真や動画の撮影、スマートフォンやタブレットなどのデータ保存先など、このような目的・用途で活用している方は多いでしょう。
そんなSDカードですが、すでに使用済みでデータを保存しているのにフォーマットの実行が求められるメッセージが表示されることはありませんか?使い慣れている方やパソコンに詳しい方であればメッセージが表示される理由や原因を知っているでしょう。
しかし、初心者や詳しい知識を持っていない方の場合、見慣れないメッセージが表示されると驚きますし、「フォーマットってどうやるの?」と疑問に感じてしまうものです。そこで、今回はSDカードのフォーマット方法や注意点についてご紹介していきます。
そもそもフォーマットって何?絶対に必要?
普段からSDカードを活用されているみなさんに質問ですが、フォーマットがどのようなものなのかを知っていますか?フォーマットには「型」「構成」「形式」などの意味があり、異なるファイルシステムを保存する際に行います。
また、必ずしも必要なことではないので、場合によっては何もすることなく使い続けることもできるでしょう。しかし、場合によってはフォーマットが必要になることもあるので、まずはどのようなものなのかをしっかりと把握しておきましょう。
購入したカードはすでにフォーマット済み
基本的に販売されているSDカードは全てフォーマット済みとなっているので、購入後はそのまま外部ストレージとして使用できます。特に設定するものもなく、デジタルカメラやビデオカメラに挿入して撮影・録画することが可能です。
つまり、購入した新品のSDカードにはフォーマット不要なので、どんな機器でもそのまますぐに使用できます。しかし、試用期間が長くなるとメッセージの表示された場合や不具合が起きたときには実行する必要があるでしょう。
正常に使用できないときの回復に必要
1つのカードを長期間使用していると、1つのデータが分散して保存される「断片化」という現象が起きてしまうことがあります。断片化が起こるとファイルへのアクセスに時間がかかってしまうため、データの読み書きが遅くなるといった不具合が起きてしまいます。
しかし、フォーマットは正常に使用できないときの回復方法として手っ取り早い方法になります。正常な状態へと戻してくれるので、SDカードを使用している際に不具合を感じた場合は、フォーマットすることで改善することができるでしょう。
データの初期化にも使用できる
みなさんは保存しているデータの整理整頓を行っていますか?たくさん保存しているデータの中には必要なデータだけではなく、不要なデータも紛れ込んでいるはずです。しかし、不要なデータを1つひとつ削除していく作業はとても面倒ですよね?
しかし、フォーマットを実行すると保存データは全て削除されるので、カードの初期化としても使用することができます。必要なデータだけを移行させて、残りは初期化することで不要なデータを一掃することができるので覚えておくと便利ですよ!
カードが破損している場合は無意味
フォーマットの必要性は場合によって異なるため、必ずしも必要なことではありません。そのため、状態や目的に合わせて実行することで快適に使用することができるでしょう。しかし、不具合の回復を目的としている場合、フォーマットでも改善できないこともあります。
それは、SDカードの物理的な故障です。水没や破損などカード自体が壊れている場合は、フォーマットを行っても無意味です。さらに、データを取り出すこともできないので、普段から取り扱いには注意しておきましょう。
SDカードをフォーマットする方法:Windows編
これまでの内容から、SDカードのフォーマットについておわかりいただけたと思います。しかし、実行する方法を知らなければ不具合の改善や初期化を行うことはできません。そこで、ここではWindowsでフォーマットを行う方法についてご紹介していきます。
フォーマット実行にパソコンを使用する場合、お使いのOSによって方法・手順が異なります。それでは、一般的によく利用されているWindowsで行う方法・手順をみていきましょう!
- ①SDカードをWindows PCに挿入する
- ②スタートメニューからコンピューターを選択
- ③挿入したカードを右クリック
- ④フォーマットを選択
- ⑤ボリュームラベルに名前を入力(任意)
- ⑥「開始」を選択後「OK」を選択
- ⑦完了メッセージが表示されたら「OK」を選択
Windowsでフォーマットを実行する場合は、このような方法・手順で行うことができます。手順さえ知っておけば簡単にできるので、初心者でもフォーマットすることができるでしょう。
また、フォーマットを変更する場合は手順⑤でシステムファイルからフォーマットを変更して、開始ボタンを選択することで変更できます。
SDカードをフォーマットする方法:Mac編
Windowsで実行する方法についてはおわかりいただけたと思いますが、人によってはMacを使用している方もいるはずです。OSが異なると方法手順も変わって来るので、Macをお使いの方は以下の手順でフォーマットを行ってみましょう!
- ①SDカードをMac PCに挿入する
- ②アプリケーションフォルダからユティリティを選択
- ③ディスクユーティリティを起動させる
- ④サイドバーに表示されたカードを選択後に「消去」を選択
- ⑤名前を設定後にフォーマットを選択して「消去」を選択
- ⑥「完了」を選択して完了
お使いのパソコンがMacの場合は、このような方法・手順でフォーマットすることができます。Windowsパソコンの場合と同じように、方法・手順を知っていれば誰でも簡単にできるので、SDカードの不具合の改善や初期化をされたい方はぜひ参考にしてみてください。
フォーマットを実行する際の注意点と対策法
SDカードのフォーマットには、知らないと怖い注意点があります。不用意に実行するとトラブルの原因になってしまうので、方法や手順だけでなく注意すべきポイントもしっかりと把握しておくことが大切です。
ここでは、特に注意すべき2つのポイントをご紹介していきます。これからフォーマットを実行する方、または知識として身につけておきたい方は、ぜひ参考にして安全に行いましょう。
実行前には保存データのチェックをしておく
フォーマットを実行するとSDカード内のデータは全て消去されてしまいます。そのため、保存データを確認せずに実行してしまうと、大切なデータを完全に失ってしまうことになるので注意が必要です。
特に、1つのSDカードを使い回ししている場合は、さまざまなデータが保存されているので、必要なものや不要なものなどが混在しているはずです。管理や整理が面倒だからと確認せずにフォーマットしてしまうと全てのデータを失ってしまうので、実行前には必ず保存データをチェックしてからにしましょう。
間違ってフォーマットした場合はデータの上書きに注意
間違ってフォーマットしてしまった、または実行後に初期化の必要がなかったという場合、データは消去されていますが復元ソフトを使用することで取り戻すことができます。しかし、実行後に新しいデータを上書きすると完全に抹消されてしまうので、間違えたり必要のないフォーマットを行ったりした際には取り扱いに注意が必要です。
ちなみに、復元率の高いデータ復旧業者に相談しても、抹消されたデータを復元することは不可能だと言われています。そのため、実行する際には本当に必要なことなのかをしっかりと考えてから行いましょう。
特に、プライベートではなく仕事で使用しているSDカードの場合、データ抹消は取り返しのつかないことになるので要注意です。
日頃からこまめにバックアップを取るクセをつける
日頃からデータのバックアップを取っていれば、フォーマット実行によってデータが消えてしまっても慌てる心配はありません。しかし、実際にこまめなバックアップを取っている方は少ないのではないでしょうか?
バックアップはデータ紛失を防ぐ簡単な対策法ですし、確実に大切なデータを守ることができます。フォーマットに限らずカードが破損した際でもデータを失う心配はないので、定期的にバックアップを取るクセをつけておきましょう!
万が一データが消えた場合は復元ソフトを使う
SDカードは外部ストレージとして主流になっているので、最近ではSDカードに対応したさまざまな復元ソフトがあります。復元ソフトには有料版・無料版の2種類がありますが、無料でも機能性・操作性・信頼性に優れたものもあるので、自分で安全に復元することができます。
また、復元ソフトはフォーマットで消えたデータも復旧可能なので、大切なデータを消去してしまっても取り戻すことが可能。そのため、実行したことで重要なデータを紛失した際には、復元ソフトを使って見ると良いでしょう。
消えたデータを安全に復元するなら専門業者がおすすめ!
今回はSDカードのフォーマット方法と注意点などについてご紹介しました。パソコンで実行する場合はOSによって異なるので、お使いのパソコンに合った方法・手順を把握して実行することが大切です。
そんなSDカードのフォーマットですが、必ずしも必要な作業ではないものの、場合によっては実行しなければカードを正常に使うことができません。しかし、データの確認を忘れて実行してしまった場合は大切なデータを失うことになるため、取り戻すためには復元ソフトを使う必要があるでしょう。
しかし、復元ソフトの中には信用性や安全性の低いものもあるため、確実に復元できるとはいい切れません。そのため、大切なデータを安全に復元したいと考えるなら「データ復元専門業者」への依頼がおすすめです!専門的な知識と技術を持ったスタッフが対応してくれるので、もしもフォーマットに失敗した場合は一度相談してみると良いでしょう。