データ復元の方法について

ここでは、データ障害が発生した時にデータ復元する方法について簡単に記載します。どんなデータ障害であっても基本は同じ、データに何らかの方法でアクセスを行い中のデータを他のメディアに移し替えることになります。論理障害であれば、特殊なソフトや専用のコンピュータを用いてメディアの中身を解析し、必要なデータを取り出すことができるでしょう。物理障害であっても、破損したメディアの磁気を読み取り専門のコンピュータで解析、データを復元してメディアに移し替えることは変わりありません。そのため、データ復元には最低限データが読み取れることが必要です。バラバラに砕けてしまったようなメディア、丸焦げになってしまったようなメディアは現在の技術では難しいですね。

データ復元ソフトなどを用いる

市販のデータ復元ソフトが販売されていることもご存知でしたでしょうか。このデータ復元ソフトで復元できるのは、本当に軽微な論理障害が中心です。間違ってデータをゴミ箱に入れてしまい、削除してしまったという例であれば時間が早ければフリーソフトなどでも解決可能な場合があります。この方法で復旧可能なのは、パソコンでハードディスクが読み取れるような状態の時だけになります。そもそもパソコンが起動しないというようなレベルでは、データ復元ソフトも利用することすらできません。また、この方法でデータ復元を試みる場合でもある程度の知識は必要です。ハードディスクに直接パソコンをつなぐといった場合には、特殊なツールが必要となる場合もあります。

データ復旧会社のラボで復元を行う

物理障害の場合には、データ復旧会社の専門的な設備の中でデータ復元を行わなければいけません。通常のツールだけでは、そもそもデータにアクセスできないためです。物理障害にもレベルがあり、軽度物理障害では比較的短時間で解決できる場合があります。重度物理障害の場合には、残念ながらプロの技術をもってしてもデータ復元に数日～数週間といった長いスパンが要求されることもあります。現代の技術では限界があるので、どうしても業務上必要なデータは最低限バックアップをとっておくことで業務に支障をきたさないよう準備しておくことが大切です。熱によってハードディスクがやられてしまうといったケースは、けっこう頻繁に発生するデータ障害です。