平均寿命は3年?外付けHDDの寿命を伸ばす3つの方法

平均寿命は3年?外付けHDDの寿命を伸ばす3つの方法

パソコンの内部にはデータを記録するHDDが内蔵されていますが、保存するデータ容量によっては、すべてを保管することが難しいものです。そんなときに便利なアイテムと言われているのが、接続するだけで簡単に使用できる外付けHDDです。

最近では機能性の高いNASなども人気を集めているため、利用者が増えているそうです。ですが、精密機器であるHDDには寿命があるため、購入から数年後に故障して大切なデータを失ったという方は多いのではないでしょうか?

今回は、そんな外付けHDDの平均寿命をはじめ、寿命を伸ばすことができる3つの方法についてまとめてみました。「少しでも長く使いたい!」「寿命を伸ばす方法が知りたい!」という方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

平均寿命は3年って本当?壊れる前の予兆は?

平均寿命は3年って本当?壊れる前の予兆は?

みなさんは外付けHDDに寿命があることを知っていますか?いつまでも使用できるものではなく、どちらかというと消耗品となる機器なので、大切に使用していてもいずれ壊れてしまいます。

また、故障する前には必ず予兆が現れるので、それらを知っておくと機器の寿命が近いことを察知することが可能です。ここでは、外付けHDDの寿命や故障前の予兆についてまとめてみました。現在使用している方やこれから購入を考えている方は、寿命を伸ばす方法だけでなく、このような情報も知っておくことをおすすめします。

外付けHDDは約3年使用すると故障する

外付けHDDの寿命ですが、どんなメーカーの製品でも基本的には約3年だといわれています。長く持っても4年で故障してしまうといわれているため、いずれは買い替えが必要になる消耗品といえるでしょう。

ちなみに寿命が訪れる理由ですが、HDDにはデータを記録する方法として磁気を使用しています。そのため、物をぶつけたり床に落としたりなど、故障の原因となる衝撃を与えなくても、年数が経てば自然に故障してしまうのです。

ですが、寿命近づいている機器は故障する前の予兆が現れるので、どのような症状が現れるのかを知っておけば、大切なデータを守りつつ新しい製品へのデータ移行が可能です。

予兆を知っていれば機器の寿命を察知できる

寿命間近の外付けHDDは故障寸前の状態なので、何らかの予兆が必ず現れてきます。その予兆といわれる症状には、以下のようなものがあります。

  • 使用しているとこれまでにはなかった異様な音が発生する
  • フリーズする頻度が増えてくる
  • 一部のデータが使用できなくなる
  • 使用中にエラーが表示されるようになる

このような症状はいつ故障してもおかしくないというサインなので、機器の寿命が近いと判断することができます。特に注意しておきたいのが、「鈍足な動作」「異常な起動音」の2つです。

これら2つは他の症状に比べて寿命が非常に近い状態であることを表しているので、現在使用している方の中で「この症状が現れている」という方は要注意です。放っておくとバックアップやデータ移行をする前に故障してしまい、大切なデータを紛失してしまいます。

この場合の故障はデータ復元ソフトを使った復旧作業が難しいので、専門業者を利用しなければデータ復元をすることができません。データ復元の依頼は意外と高い費用が必要になるので、ムダな出費を出さないためにも予兆には十分注意しておきましょう。

起動時の振動や機器にこもった熱が寿命の原因

HDDに寿命が来る原因は磁気を使用しているだけでなく、起動時の振動や機器の中にこもった熱なども関係しています。HDDは微細な部品をたくさん使用した精密機器なので、振動や熱などに弱く、長年の使用でダメージが蓄積されることで寿命を迎えてしまいます。

また、最近では機器内の熱を逃がす必要のない構造をした製品が販売されていますが、内部を冷やす効果を持つファンが搭載されていない製品と比べて熱がこもりやすいです。そのため、室内温度の高い場所で使用していると、起動中に発生する熱によって内部の機器にダメージを与え続けるため、故障してしまうといわれています。

物理的な衝撃を加えると寿命が短くなる

上記でもお伝えしたように、HDDは精密機器なので、物理的な衝撃を加えてしまうと機器の寿命を縮めることになってしまいます。例えばですが、不安定な場所に設置して機器を倒してしまった、持ち運びの際に誤って落としてしまったなど、このような物理的な衝撃を与えてしまうと寿命が短くなるので注意が必要です。

また、物理的な衝撃を与えると、最悪の場合はその時点で故障してしまう場合もあります。そのため、外付けHDDを使っている、またはこれから使用する方は、丁寧に扱うことを心がけましょう。

寿命を延ばすには?知っておきたい3つの方法

寿命を延ばすには?知っておきたい3つの方法

外付けHDDの平均寿命は3年だとお伝えしましたが、日々の使い方によっては寿命を伸ばすことができるといわれています。消耗品とはいえ、製品によっては高額なものもあるため、できるだけ1つの機器を長く使用したいと考える方は多いでしょう。

ここでは、外付けHDDの平均寿命を伸ばすために知っておきたい3つの方法についてご紹介していきます。どれも難しい方法ではなく、誰でも簡単に行えるものばかりなので、機器の寿命の伸ばしたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

①必要以上に電源の入・切をしないこと

まず日頃からできる対策として、必要以上に機器の電源を入・切をしないことです。起動させることで1秒間に約100回転とHDDが高速で回転を行い、磁気によってデータの書き込みや読み取りを行っています。

そのため、機器を使用しないのに起動させていると物理的なダメージを日々蓄積させることになるため、寿命を縮めることになってしまいます。ですので、外付けHDDを使用しないときは電源を入れず、必要なときだけ使用するといった使い方をすることで、物理的なダメージを与える頻度を減らすことできます。

その結果、平均寿命を伸ばすことに繋がるので、場合によっては3年以上安全に使用することができるでしょう。確かにパソコンを起動する際に一緒に電源を入れておけばすぐに使用できますが、少しでも長く使用するのであればこの方法を実践してみてください。

②熱がこもらないように涼しい環境で使用する

精密機器となるHDDは物理的なダメージだけではなく、起動させることで発生する熱によってダメージを受けてしまうものです。そのため、使用する際は機器の内部に熱がこもらないように、涼しい環境で使用することをおすすめします。

夏であればエアコンを使用することで室内温度を下げることができますが、冬は暖房器具の使用によって室内温度が高くなり、機器の熱を上手く逃がすことが難しくなってしまいます。この場合は機器の周辺だけを冷やす工夫などを行って、熱がこもらない対策を行ってみましょう。

また、涼しい環境で使用していても、機器の周辺が物で囲まれていると熱を逃がすことができません。特に熱を逃がす機能が付いていない製品は熱がこもりやすくなってしまうので、できるだけ機器周辺に物を置かないようにしておきましょう。

③機器は寝かすのではなく立てて使用する

外付けHDDを使用している方の中には、機器が倒れてしまわないように、あらかじめ寝かせてから使用している方がいるそうです。しかし、基本的には立てて使用する機器ですし、データの書き込みを行う内部の円盤は寝かせて使用すると負担をかけてしまいます。

ですので、機器の寿命を伸ばすのであれば、使用する際の置き方にも注意が必要なので、寝かせるのではなく立てて使用することをおすすめします。また、倒れることが心配な方は、できるだけ安定性の高い場所に設置して使用してみてください。

外付けHDDの寿命に備えてやっておくべきことは?

これまでに、外付けHDDの平均寿命や少しでも寿命を伸ばす方法についてご紹介してきました。しかし、機器の寿命を伸ばすことができても、消耗品には変わらないので故障からは逃れられません。

そこで、ここでは外付けHDDに訪れる寿命に備えて行っておくべきことについてまとめてみました。事前に準備しておけば寿命を察知した時点で大切なデータをきちんと保管することができるので、ぜひこれからご紹介することを一度試してみてください。

定期的にデータのバックアップを行う

寿命が近くなると予兆が現れるので察知することができますが、できるだけ定期的にデータのバックアップを行っておきましょう。日頃から行っておけばバックアップを取るクセを付けることができますし、寿命ではなく物理的な衝撃が原因で故障しても、大切なデータを守ることができます。

「予兆が現れたときにやればいい」と考える方もいると思いますが、万が一予兆に気が付かなかった場合は危険です。ですので、いつ寿命が来ても問題がないように、日頃からデータのバックアップ作業を行っておくことをおすすめします。

専用のソフトを使って寿命を診断する

外付けHDDの寿命は、専用のソフトを使用することである程度の寿命を診断することができます。ネットで検索すればフリーソフトをダウンロードすることが可能なので、使用している方はダウンロードしてみると良いでしょう。

ちなみに、「CrystalDiskInfo」というフリーソフトがおすすめで、HDDだけでなくSSDの寿命を診断することも可能です。機器を使用していれば自動的にソフトが認識してくれますし、メイン画面で現在の状態を簡単に確認できるので、ある程度の年数使用している方は一度使用してみてはいかがでしょうか?

予兆が現れたら新しい機器を準備しておく

寿命を知らせる予兆が現れたら、事前に新しい機器を準備しておくことをおすすめします。購入した時点でテータ移行しておくこともできますし、突然故障してもすぐに使用できる機器があれば作業に困る心配がありません。ですので、上記でご紹介した予兆が現れているという方は、早めに新しい外付けHDDを購入しておきましょう。

日々の使い方を見直して外付けHDDの寿命を伸ばそう!

外付けHDDの寿命は、日々の使い方によって伸ばすことが可能です。ご紹介した3つの方法はとても簡単なので、パソコン関連に詳しくない方でも気軽に試すことができるでしょう。また、訪れる機器の寿命に備えてやっておくべきこともご紹介していますので、ぜひこちらも参考にして外付けHDDを活用してみてください。

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