Windows PC内蔵のHDDを取り出す全手順

Windows PC内蔵のHDDを取り出す全手順

パソコンを使用されている方の中には、内蔵されているHDDの交換を考えている方はいませんか?長年使用していると劣化によってパソコンが正常に起動しなくなるため、「最近調子が悪いな」と感じている方は、そろそろ交換の時期でしょう。

しかし、パソコン操作ができる方でも、内蔵されているHDDの取り出し方を知っている方は少ないようです。おそらく、この記事を読んでいる方の多くは、「HDDを取り出す方法がわからない」と悩んでいることでしょう。

そこで、今回は利用者の多いWindows PCに内蔵されたHDDを取り出す手順をご紹介していきます。手順さえ知っていればいつでも作業できるので、HDDが原因で突然パソコンが使えなくなってしまっても安心ですよ!

取り出す前に準備しておくものって?

取り出す前に準備しておくものって?

使用しているWindowsパソコンの内蔵HDDの取り出しには、事前に準備しておかなければならないものがあります。手順を知っておくことも大切ですが、取り出し作業を行うときに使用する工具、取り出し後にパソコンを使用するためのものなど、このような必須アイテムを知っておく必要があります。

ここでは、Windowsのパソコンから内蔵HDDを取り出す際に、事前に準備しておくアイテムについてご紹介していきます。作業を始めるときには手元に揃えておく必要があるので、ぜひ参考にしてみてください。

Windowsのインストールに必要なリカバリディスク

まずは、WindowsのOSを新しく内蔵するHDDにインストールするための「リカバリディスク」を準備しておきましょう。リカバリディスクとは、パソコンが動作不良を起こしたとき、またはOSを初期化する際に必要なアイテムとなっています。

また、新しく取り付けたHDDにWindowsのOSをインストールにも必要なアイテムでもあります。というのも、OSの入っていないHDDではパソコンを使用することができません。そのため、作業前には必ずリカバリディスクを準備しておいてください。

ちなみに、リカバリディスクはパソコンを購入すると附属品としてついているため、処分していなければ必ず所持しているはずです。しかし、ネットオークションやリサイクルショップなど、中古品として購入した場合はリカバリディスクが附属されていないことが多いです。

もしリカバリディクを持っていないという方は、CD・DVD・BD(ブルーレイディスク)・USBメモリーを使って自分で作成できますよ!作成手順については、以下の通りとなっています。

  1. 1.スタートメニューから「Windowsシステムツール」を選択
  2. 2.「コントロールパネル」を選択し、検索窓から回復を入力して検索
  3. 3.表示された「回復ドライブの作成」を選択して「次へ」のボタンを選択
  4. 4.作成に使用するアイテムを接続して「次へ」を選択
  5. 5.作成処理が完了したら「完了」ボタンを選択して完成

このような手順によって、自分で作成することが可能です。しかし、上記の手順を行ってもリカバリディスクを作成できない場合があります。そんなときは使用しているパソコンメーカーが販売しているものを購入しましょう。メーカー公式サイトやお問い合わせから購入できるそうですよ!

交換するための新しいHDD

HDDを取り出してパソコンを処分する場合は不要ですが、今後もパソコンを使用される方は交換するための新しいHDDの準備が必要です。HDDには複数の種類があるので、目的や用途に合わせて選ぶと良いでしょう。

また、新しいHDDはパソコンと同じメーカーの製品を選ぶことが推奨されています。さらに、サイズも取り外したHDDと同じものを選べば、不具合を感じることなく今まで通りの使用が可能です。

本体を分解するための工具

パソコン内部のHDDを取り出すには、本体を分解する必要があるため「プラスドライバー」が必須となります。しかし、パソコンのタイプによっては奥まった部分に設置されているため、ドライバーセットの工具ではHDDの部分に届かないことがあるようです。

そのため、取り外しには先が少し長くなっている細めのドライバーがおすすめです。また、パソコン内部に使用されているネジはとても小さなものが多いため、先端にマグネットが使用されたドライバーの方が作業をする際にとても便利ですよ!

細かい部品は失くしてしまうと探すのが大変ですし、場合によってはそのパソコンを使用できなくなる可能性もあります。ムダな時間や手間を省くためにもマグネットタイプの工具を準備しておきましょう!

WindowsのPCからHDDを取り出す手順とは?

WindowsのPCからHDDを取り出す手順とは?

上記の内容から、内蔵されたHDDの取り出しに必要なアイテムについて、おわかりいただけたと思います。それでは、WindowsのパソコンからHDDを取り出すには、どのような手順で行うのでしょうか?

ここでは、パソコンのタイプ別に取り出し手順をご紹介していきます。機種によっては取り出し作業が困難なものもあるので、正しい手順を知っていなければ、かえって故障させてしまう可能性があります。ですので、自分が使っているパソコンのタイプに合った取り出し手順を参考にしてみてください。

ミドルタワーパソコンの取り出し手順

ミドルタワーパソコンは、内蔵HDDの取り出しの難易度が低めといわれているタイプです。そのため、手順さえ知っていれば、初めての方でも簡単にHDDの取り出し作業を行うことができるでしょう。

また、パソコンの内部は金属が多いため、作業中に静電気が発生することがあります。日頃から静電気が起きやすい方、または気になる方は、静電気防止用の手袋を着用して取り出し作業を始めましょう。

取り出し作業の手順ですが、まずはコンセントからパソコンの電源ケーブルを抜き取り、内部に帯電した電気を放電させます。放電をしないまま作業を行った場合、静電気が発生しやすくなりますし、内部の精密機器が故障する原因となるため、必ず行ってください。

放電が完了したら本体の両サイドのパネルを取り外して、内蔵HDDに接続されているケーブルを抜き取ります。そして、HDDが固定されているネジをドライバーで外して、慎重に取り出します。

このときにHDDを落とす、またはぶつけるなどをして衝撃を与えてしまうと、故障してしまう場合があります。すでに使用できないほど故障しているのであれば良いのですが、取り出した後にデータ移行をされるのであれば、取扱に十分注意してください。

新品を取り付ける場合は、ご紹介した手順を逆から行えばパソコンへの設置が可能です。このときにも、衝撃を与えないように注意しながら、元の状態へと戻していきましょう。

スリムタワーパソコンの取り出し手順

スリムタワーパソコンは、デスクトップタイプの中でもHDDの取り出し難易度が高めといわれているタイプです。というのも、他のタイプに比べて内蔵されたHDDの場所が少し奥まったところに取り付けられているため、取り出しにくくなっているようです。

そのため、上記でご紹介したミドルタワーパソコンであればドライバーセットの工具で作業できますが、スリムタワーパソコンの場合は細身で少し長いドライバーを使用しましょう。また、取り出す前に準備しておくものでお伝えしましたが、内部の部品は細かいものが多いため、先端がマグネットになったドライバーの使用がおすすめです。

取り出し作業の手順ですが、まずは放電作業を行い、次に本体のカバーを取り外します。このタイプのパソコンはカバーを外しただけではHDDがどこに接続されているのかがわかりづらくなっています。

というのも、このタイプのほとんどが光学ドライブの下にHDDが接続されているケースが多いからだといわれています。ですので、カバーを取り外したらまずは光学ドライブ、次に内蔵HDDの順に作業を行います。

新品を取り付ける場合は、ご紹介した手順の逆から行ってください。ちなみに、ご紹介した手順を見て難しそうだと感じた、または実際に作業を行おうとしたが不安になったという方は、迷わず専門業者へと依頼することをおすすめします。

ノートパソコンの取り出し手順

ノートパソコンは、機種によって簡単に内蔵HDDを取り外せるものもあれば、難易度が高いものもあります。そのため、HDDの取り出しを行う際は、自分で作業できる機種なのかを調べておきましょう。

基本的な取り出し作業の手順ですが、まずはバッテリーを取り外して放電させる必要があります。放電が完了したらパソコンを裏面にして、HDDが内蔵された部分のカバーを取り外しましょう。

カバーを取り外すとHDDがすぐに表れるので、ネジを外して慎重に取り外しましょう。ちなみに、ノートパソコンに内蔵されているHDDは、「マウンタ」と呼ばれる金属の板に覆われた状態となっています。そのため、取り出す際はマウンタごとパソコンから外してください。

また、実際に取り出し作業を行おうとして難しいと感じた場合は、ムリに自分で作業を行わず、専門業者に依頼してみてください。プロのスタッフが対応してくれるので、安全に内蔵HDDを取り出してもらうことができますよ!

取り出した後のHDDはどうすればいいの?

取り出した後のHDDですが、データが保存されたままの状態であれば、専用のケーブを使って、新しいHDDへのデータ移行に利用できます。大切なデータが保存されたまま取り外した場合は、処分する前にデータ移行作業を行うと良いでしょう。

また、不要になったHDDはリサイクル業者に依頼する、または自分で処分するという方法があります。リサイクル業者であればデータ削除を行ってくれるので、安全に処分することができるでしょう。

自分で処分する場合は、HDDにキズを付けることで安全に処分できます。しかし、キズを付ける作業でケガをする危険性があるので、プロの方に処分を依頼することをおすすめします。

自分でできないときは専門業者に依頼してみよう!

これまでにご紹介した内容から、取り出しに必要なアイテムと作業手順さえ知っていれば、「自分でもできそうだな!」と感じた方は多いのではないでしょうか?しかし、パソコンによっては内蔵HDDの取り出しが難しいものがあります。

このような場合は安全に取り外すためにも、専門的な知識と技術を持ったプロの専門業者に依頼することをおすすめします。また、データ移行や不要になったHDDの処分を依頼することもできるので、自分で作業をするよりも楽に行えるでしょう。「自分で取り出すのは不安…」「難しくて取り出せない」という方は、ぜひ専門業者の利用を検討してみてください。

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