フォーマットした外付けHDDのデータを復元する方法は?
パソコンだけでは保存しきれないデータの保管場所として利用されている「外付けHDD」。ビジネスで活用しているなら仕事で使う重要データ、プライベートで活用しているなら思い出の写真や大好きな音楽など、さまざまなデータの保存に利用している方は多いでしょう。
そんな外付けHDDですが、保存データをすべて削除してしまうフォーマットを実行する方が非常に多いと言われています。あまりパソコンに詳しくない方はもちろんですが、パソコンや周辺機器を使いこなす大ベテランでさえもミスによってつい実行してしまうケースも少なくありません。
そこで、今回はフォーマットした外付けHDDのデータを復元する方法についてご紹介していきます。大きく分けて2種類の方法をご紹介しているので、ぜひこちらの記事を参考にして、自分にあった方法を試してみてください。
誰でもつい実行してしまうフォーマット
データトラブルの中でも非常に多いといわれているフォーマットですが、この原因は人為的なミスによるものだといわれています。ちなみに、長年パソコンや周辺機器を使いこなしてきた人でさえもフォーマットを実行してしまうことがあるようです。
また、パソコン関連にあまり詳しくない方の場合、焦って操作しているときや普段からやっていない操作を行っているときに誤ってフォーマットしてしまうことがあるようです。ここでは、フォーマットの意味やうっかりミスをしてしまう原因についてまとめているので、一つひとつ見ていきましょう。
そもそも「フォーマット」って何?
そもそも、みなさんはフォーマットの意味を知っていますか?パソコン関連に詳しく使い慣れている方であれば知っていると思いますが、パソコンを使っている方の中には「どんな意味なのか知らない」という方もいるでしょう。
パソコン用語として耳にすることの多いフォーマットは、機器を初期化するという意味を持っています。そのため、実行する外付けHDDを購入したときの状態に戻すことになるため、保存しているデータはすべて削除されてしまいます。
ちなみに、フォーマットの実行はパソコンが機器を認識しないときやデータを保存できないときなど、何かしらの不具合が起きた際の対処法として行われる方法の1つです。販売されている外付けHDDはあらかじめフォーマットされた状態なので、新品の機器であればこのようなトラブルが起きる可能性は非常に低いです。
ですが、使い続けることで何かしらが原因で不具合を起こしてしまい、フォーマット作業が必要になることがあります。とはいえ、実行すれば元々保存していたデータを全削除することになるので、事前にバックアップを取っておく必要があります。
PCを使い慣れた人でもミスをすることが多い
実際に人為的ミスによるフォーマットを実行した人の60%は、パソコンを使い慣れた人だといわれているようです。本来なら別の機器を初期化するつもりが、エクスプローラーに表示される位置が近いことが原因でうっかりミスをしてしまうようです。
また、初期化を行う際はフォーマット画面が表示され、上部にはディスク名が必ず表示されています。しかし、使い慣れているからこそ確認を怠ってしまい、ディスクを間違えていることに気づかず初期化をしてしまうケースが多いといわれています。
例えば、初めてのことや慣れていないことを行う場合、何度も確認を行ってミスが起きないように注意するものです。つまり、慣れているからと言って確認を怠ってしまうと、必要のないものを初期化してしまうので、フォーマットを実行するときは十分に注意することがミスを防ぐポイントになるでしょう。
エラーメッセージに従って実行してしまう
外付けHDDを使うときにフォーマットを促すエラーメッセージが表示されることがあります。この原因は書き込まれたシステムファイルが破損しているケースが多く、必要なファイルを開けない、または消えているといった状態になってしまいます。
そんなエラーメッセージですが、パソコン関連に詳しくない方の多くは必要な作業だと思って実行してしまい、保存データを失ってしまう場合が多いといわれています。意味を知らずに実行してしまうとデータを削除してしまいますし、そのまま使い続けると失ったデータを復元できなくなるかもしれません。
そのため、もしもフォーマットを促すエラーメッセージが表示された場合は、安易に実行するのではなく「キャンセル」、または「いいえ」を選択してください。実行さえしなければ、データトラブルが起きている状態でも保存データを守ることができます。
データ復元ソフトを使えば自分で復元できる
フォーマットによって消えたデータの中には、仕事で使うデータや思い出の写真・動画など、どうしても復元したいものがあるという方はいませんか?そのような場合は、データ復元ソフトを使うことで大切なデータを取り戻すことができます。
ちなみに、データ復元ソフトには有料のものだけでなく、無料で使用できるフリーソフトも数多く存在します。また、専門業者に依頼することなく自分で復元する方法ですし、フリーソフトならお金をかけることもないので、誰でも手軽に試すことができるといったメリットがあります。
また、専用ソフトを使った具体的な復元方法ですが、使用するソフトによって異なるので実際に試してみる場合は事前に使い方を把握しておきましょう。というのも、使い方や操作を誤ってしまうとデータが上書きされて復元できなくなる可能性が高くなるからです。
フリーソフトや使い方はネット上でたくさん紹介されているので、自分で復元する方法を試してみたいという方は、一度調べてみてはいかがでしょうか?
確実にデータを復元するならプロの専門業者に相談する
専用のフリーソフトを使えば自分で手軽にデータを復元することができますが、間違った操作を行ってしまう可能性がないとは言いきれません。もしも操作を誤ってしまうと新しいデータが上書きされるため、元々のデータを復元できなくなる場合があります。
そのため、確実にデータを復元したいという場合は、プロのデータ復旧業者に相談することをおすすめします。依頼することになれば費用は発生しますが、専門的な知識と確かな技術を持ったスタッフが対応してくれるので、高い復旧率を期待することができます。
また、最近では機器の状態を調べる初期診断や、実際にかかる費用の見積もりを無料で対応している業者が多いので、予算に合わせて依頼の申し込みやキャンセルを選ぶことも可能です。データを上書きしてからでは復旧率が下がる、または不可能になるケースもあるので、確実性を求めるなら、まずは専門業者に相談してみてください。
外付けHDDをフォーマットしてもデータ復元はできる!
フォーマットしてしまった外付けHDDは、2つの方法でデータを復元することができます。パソコン関連に詳しく手軽にデータを復元したい方は、自分で復元できる専用ソフトを使った方法を試してみてください。
しかし、専用ソフトを使った方法はデータの上書きを行うリスクを伴う可能性があるので、確実にデータを取り戻すことを重視しているのであれば、専門業者に相談することをおすすめします。復元率が高く安全にデータを取り戻してくれるので、自分で復元することに不安を感じる方、重要なデータを復元したい方はプロの専門業者を利用してみてください。