Macのゴミ箱のデータを完全消去した時の復元方法
近年、プライベートや仕事などでの利用者が増えているMac。少し前まではWindowsのPCが主流となっていましたが、機能性やスタイリッシュなデザインが魅力的なパソコンなので使用している方は多いでしょう。
そんなMacのパソコンですが、使用中に誤操作によってデータを削除してしまい、さらにゴミ箱の中まで完全に消去してしまったという経験はありませんか?バックアップを取っていれば良いのですが、人によっては何もしていなかったなんてこともあるでしょう。
今回は、そんなMac利用者が知っておきたい完全消去したゴミ箱のデータを復元する方法をご紹介していきます。基本機能として備わっているバックアップ機能、そして専用ソフトを使用した2つの方法をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
「Time Machine」を有効にしていれば復元が簡単!
みなさんは「Time Machine」という機能を知っていますか?簡単な設定で定期的にバックアップを取ってくれる機能なので、もしもデータを消してしまってもすぐに復元することができる便利機能です。
Macユーザーであれば知っている方も多いですが、利用者全てが知っているとは限りません。例えば、つい最近までWindowsを使用していたという方であれば、「そんな機能があるの?」と思うのも当然です。そこで、ここでは簡単に復元できる便利機能のTime Machineについてご紹介していきます。
Macに搭載された自動バックアップ機能
Time Machineは、Macに標準搭載されている自動バックアップ機能です。基本的には24時間以内のデータを1時間ごとに、過去1ヶ月のデータを1日ごとにバックアップを取ってくれます。さらに、保存容量に余裕があればローカルスナップショットのバックアップも可能なので、もしデータが消えてしまってもすぐに復元できるでしょう。
しかし、バックアップの保存容量は使用している外付けHDDの容量によって異なるため、容量に空きがなくなると一番古いバックアップから削除されていきます。そのため、復元したいデータがある場合はできるだけ早めに取り出しておきましょう。
機能を使用するには事前に準備しておくものがある
標準搭載のバックアップ機能を使用するには、事前に準備しておくものとして「外付けHDD」、または「AirMac Time Capsule」があります。これらのアイテムはバックアップを保存するために必要な機器なので、持っていない方は事前に購入しておきましょう。
しかし、AirMac Time Capsuleは現在販売が終了しているため、取り扱っている店舗が少ないといわれています。バックアップを取る際にはとても便利なアイテムといわれていますが、一般的な外付けHDDでも問題なく使用できるので、特にこだわる必要はないでしょう。
ちなみに、仕事でたくさんのデータを保存・管理しているという方は、1~2TBの容量を選ぶことがおすすめされています。容量に空きがなくなると古いものから削除されていくので、確実に復元するためにもできるだけ大容量のものを準備していきましょう。
初期設定は誰でも簡単にできる
バックアップ機能を使用するためには、まず初期設定を行う必要があります。初期設定の手順は以下の通りとなっています。
- 画面左上のリンゴマーク(アップルメニュー)を選択
- システム環境設定を開き、Time Machineを選択
- 画面中央あたりに表示された「ディスクを選択」を選択
- 接続している外付けHDDを選択して「ディスクを使用」を選択
- 画面左側に表示されるスイッチを「入」に設定
このように、初期設定はたった5ステップで行えるので、手順さえ知っていればMacを始めて使用する方でも簡単に設定することができるでしょう。設定後は同じ画面から空き容量の確認ができますし、いつでも設定の変更が可能です。
復元する手順は2ステップでとても簡単
バックアップを復元する方法は、以下のようになっています。
- 画面左上の時計マークを選択
- 表示されたバックアップを選び「復元」を選択
表示されるデータはバックアップを行った日付順に並んでいて、右側には日付や時間が表示されています。目的のデータは見つけやすくなっていて、手順もたったの2ステップで行えるので、誰でも簡単に作業を行えるでしょう。Time Machineを利用している方でデータの復元が必要な際は、ぜひご紹介した手順を参考に試してみてはいかがでしょうか?
専用ソフトを使えばゴミ箱から消去したデータを復元できる
Macパソコンのゴミ箱のデータを復元するには、専用ソフトを使うといった方法もあります。「外付けHDDを使っていない」「無料でできる方法はないの?」など、このように考える方も多いでしょう。
そんな方には、専用ソフトを使った方法がおすすめです。そこで、ここでは専用ソフトを使ってゴミ箱から消去したデータを復元する方法をまとめてみました。ソフトには有料・無料の2種類があるので、コストをかけずに復元することも可能ですよ!それでは、復元方法について一つひとつ見ていきましょう。
ソフトはネット上から簡単にインストールできる
使用するのは「データ復元ソフト」と呼ばれるもので、ネット上から簡単にインストールすることができます。ソフトにはさまざまな種類がありますが、基本的な機能はどれも同じです。しかし、それぞれに備わっている細かい機能が異なるので、目的に合ったソフトを選びましょう。
また、専用ソフトには有料・無料の2種類があり、多くの方は無料ソフトを使用している傾向があります。というのも、無料ソフトでも有料ソフトに劣らない機能を持つものが多いので、コストをかけずに作業を行えるからだといわれています。
しかし、無料ソフトは信頼性が低く、復元できる容量に限りがあるといったデメリットがあります。一方、有料ソフトは「信頼性が高い」「容量に制限がない」「サポート体制が充実している」といったメリットがあるので、このような違いがあることをきちんと理解しておきましょう。
おすすめ無料ソフトは「Ease US Data Recovery Wizard for Mac Free」
無料ソフトは信頼性が低いので、どれを使っていいかわからないとい方は多いでしょう。そんな方におすすめされているのが、「Ease US Data Recovery Wizard for Mac Free」です。無料ですが数多くの機能が搭載されていて、ゴミ箱だけでなく動画・音楽などのさまざまなデータ復元を2GBまで無料で行えます。
また、この無料ソフトは優れた操作性で初心者でも使いやすく、機能性も十分に兼ね備えていることがおすすめの理由となっています。多くのMacユーザーが使用しているソフトなので、信頼性の高い無料ソフトといえるでしょう。
おすすめ有料ソフトは「iSkysoft」
「容量を気にせず使いたい」「有料でも構わない」という方は、「iSkysoft」を使用してみてはいかがでしょうか?さまざまな有料ソフトの中でも特に機能性が優れていて、さまざまな機能を利用できます。
ちなみに、こちらの有料ソフトは7,680円ですが、データ容量を一切気にすることなく利用できます。また、操作性も優れていてとても使いやすいので、手間をかけることなく簡単に作業を行えるでしょう。
復元方法は使用するソフトによって異なる
使用する専用ソフトを使った方法はそれぞれで異なるため、事前に確認しておく必要があります。正しい使い方を理解していなければきちんと復元することができないので、専用ソフトを使って作業を行う方は、使用するソフトの使い方を把握しておきましょう。
また、操作性に優れたソフトであれば画面の指示に従って操作するだけというものが多いそうなので、誰でも簡単に使用することができるでしょう。しかし、ソフトを使いこなすのであれば、使い方は事前に確認しておいた方が良いかもしれませんね。
対策としてクラウドストレージはおすすめ!
みなさんは「クラウドストレージ」というものを知っていますか?ネット上でデータの管理や共有が可能となっていて、バックアップから復元までを行える便利なサービスです。その中でも特におすすめされているのが「Dropbox」。
2GBまでなら無料で利用することができますし、使用する容量がもっと欲しいという場合は有料プランに変更することで1TBまで利用可能となります。Dropboxには自動バックアップ機能が搭載されていて、間違って消去したゴミ箱の中身を簡単に復元することができます。
復元方法はデータを削除する前のバージョンに戻すだけなので、難しい操作や面倒な手間をかける必要がありません。また、ネット上で管理しているので故障の心配がなく、インターネットが使用できる環境であればどこでも利用できます。
さらに、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットからのアクセスも可能なので、ビジネスで利用される方にはおすすめでしょう。無料で簡単にバックアップと復元が可能ですし、パソコン内の容量を圧迫することがないなどのメリットがたくさんあるので、ぜひ一度無料プランで利用してみてはいかがでしょうか?
自分でできないときは専門業者に相談しよう!
これまでに、Macのゴミ箱のデータを完全消去したときの復元方法をご紹介してきました.
しかし、人によっては「復元できなかった」「なぜ上手くいかないのかわからない」など、自分ではどうにもできないという方も少なくありません。
そんなときは、データ復元の知識と技術を持った専門業者に依頼してみてはいかがでしょうか?専門業者に依頼する場合は自分で作業を行うよりも高額な費用が必要になることがありますが、高確率で大切なデータを取り戻すことが可能です。
また、消去してしまったゴミ箱の中身はもちろん、さまざまな種類のデータ復元が可能です。ちなみに、業者によっては依頼する前に無料診断を行ってくれますし、同時に復元費用の見積書を作成してもらうことができます。
そのため、Macのゴミ箱のデータを自分で復元できないという場合は、まず専門業者に相談してみましょう。予算に問題なく依頼をされる際は、店舗までパソコンを持っていく、またはパソコンを郵送することができるので、困ったときはぜひ専門業者を利用してみてください。