NAS(RAID)とHDD、SDDの違いは?最適なものを選ぶ方法は?

NAS(RAID)とHDD、SDDの違いは?最適なものを選ぶ方法は?

大切なデータを保存する方法として利用者が増えている「NAS」を、みなさんは知っていますか?これまでは外付けHDDやSSDなどの記憶媒体が主流でしたが、最近では高性能で使い勝手の良いNASが注目を集めています。

しかし、パソコン関係にあまり詳しくないという方の中には、「NASってどんなものなの?」と疑問に感じている方が多いようです。そこで、今回はNAS(RAID)とHDDやSSDの違い、自分に合った最適のものを選ぶ方法をご紹介していきます。

NAS(RAID)ってどんなもの?

NAS(RAID)ってどんなもの?

データの保存先として10年ほど前から普及しているNASですが、どのような記憶媒体なのかを知らないという方は多いのではないでしょうか?データ保存に使用できるものだとは知っていても、基礎知識を知らないという方が多いようです。

ここでは、そんなNAS(RAID)とはどういったものなのかについて、4つの基礎知識をご紹介していきます。HDDやSSDと比べて大切なデータの保管にとても最適なので、ぜひ参考にしてみてください。

NASはネットワークを使った外付けHDD

HDDやSSDはそれぞれの機器にデータを保存するものですが、NASの場合はネットワークを使った外付けHDDだといわれています。パソコンにケーブルを繋いで使用する必用がなく、ネットワークを利用できる場所であればどこでもデータを保存することが可能です。

そのため、ノート型パソコンであれば使用場所を選びませんし、ネットワークを使える環境であれば複数の機器からアクセスが可能です。従来の外付けHDDはパソコンとの接続が必用でしたが、無線環境で利用できるため、とても便利な記憶媒体として企業でも使用されているようです。

主な機能はデータ保存と共有

NASはネットワークを使った記憶媒体なので、データ保存とデータ共有が主な機能となっています。デスクトップパソコンであれば容量の多い製品が多いですが、ノート型パソコンの場合はデータ容量が少ないため、たくさんのデータを保存したい方におすすめされています。

また、アクセスの権限を有効にしていれば、保存したデータの共有も可能なので、作業効率を上げることができるとして人気を集めています。個人で使用する場合でもスムーズに作業できるので、使い勝手の良い外付けHDDとして利用できるでしょう。

他の記憶媒体と違って高性能

他の記憶媒体と違って高性能

一般的なHDDやSSDなど、他の記憶媒体に比べてNASの方が高性能といった特徴を持っています。無線環境で使用できるデータ保存先という以外にも、しっかりとしたセキュリティでデータを守ることが可能。また、アクセス権限も設定できるので、大切なデータの共有も安心して利用することができるでしょう。

また、強力なセキュリティで外部からのアクセスができないように、NASに保存したデータは全て暗号化される仕組みとなっています。個人での使用はもちろんですが、社外秘や顧客情報などを取り扱う企業での使用でも、安心して利用できるでしょう。

RAID構成だから故障してもデータ復元が可能

NASはRAID構成になっているため、一部のHDDが故障してもデータ復元ができるといった特徴を持っています。RAIDというのは、複数のHDDを組み合わせ、1つの記憶媒体としてデータを分散して保存する仕組みのことです。一般的には1つのデータを1つのHDDに保存するため、故障してしまうとデータを取り出すことが難しくなってしまいます。

しかし、NASは1つのデータを複数のHDDに保存するため、1つのHDDが故障してもデータ復元が可能になります。物理障害による故障の場合はデータを復元できない可能性が高いので、大切なデータを守りたい場合にはNASの使用をおすすめします。

NAS(RAID)とHDDやSSDの違いって?

データ保存という点ではNASやHDD、SSDのいずれも同じ機能となっていますが、具体的な違いを知っている方は少ないようです。ここでは、そんなNAS(RAID)とHDDやSSDについて、3つの違いをご紹介していきます。大切なデータの保存や仕事の効率化に関わる違いが多いので、新たなデータの保管場所を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

物理障害が起きてもバックアップを取れる

上記でもご紹介しましたが、NASのHDDはRAID構成となっているため、データ復元の難しい物理障害が起きてもバックアップを取ることが可能です。本来であればデータ復元の専門業者に依頼する必用がありますが、内蔵された複数のHDDに同じデータを保存できるので、大切なデータを失う心配がありません。

しかし、一般的なHDDやSSDの場合、機器の内部はとても繊細なので、物理障害を起こすとデータの復元が困難になります。最悪の場合はデータが破損してしまうため、業者に依頼しても復元することができない場合もあります。

好きな場所でPCの操作が可能

一般的に使用されている外付けHDDやSSDは、パソコンとケーブルを繋がなければ使用できません。ですが、NASはネットワークを使った外付けHDDなので、無線で利用可能となっています。

そのため、個人で使用される方はネット環境があればどこでも使用できますし、企業で使用する場合は専用の作業スペースを設ける必用がありません。また、無線で使用できるため、ノート型パソコンであれば持ち運びが楽にできるといった点も大きな違いとなっています。

スマートフォンのデータも保存できる

パソコンは持っていなくても、スマートフォンであれば持っている方は多いものです。写真や動画などの撮影もできるため、思い出となる大切なデータをたくさん保存していることでしょう。

しかし、端末に保存できるデータ容量には限りがありますし、保存場所として外付けの記憶媒体を使う場合はパソコンが必用になります。ですが、NASであれば無線で利用できるので、スマートフォン内のデータの保存先として利用できるといった違いがあります。

自分に合った最適なNASを選ぶ方法とは?

自分に合った最適なNASを選ぶ方法とは?

これまでにNASとはどういったものなのか、HDDやSSDなどの違いについてご紹介してきました。ですが、個人用として家庭で使用する、または業務用として企業で使用するかによって機器の選び方が異なります。

ここでは、自分に合った最適なNASを選ぶ方法について、使用目的に合った選び方をご紹介していきます。最適なものを選ぶことで作業効率をアップさせることができるので、ぜひ参考にして自分に合ったNASを選んでみてください。

個人用として家庭で使用するNASの選び方

個人用として家庭で使用するNASの選び方は、以下の通りとなっています。

  • HDD搭載・非搭載で選ぶ
  • RAIDの規格で選ぶ
  • オプションでつく便利機能で選ぶ

製品によってはHDDが搭載されているものと非搭載のものがあり、それぞれで機器の仕様が異なります。すでに搭載されているものであれば、初心者の方でも簡単に使用できます。非搭載の場合は別途HDDの購入が必要になりますが、高機能な機種が多いので、機能性重視で選ぶ方におすすめです。
また、機種によってRAID1やRAID5など、採用されているRAIDの規格が異なります。それぞれでデータの保存方法・アクセス速度・安全性が異なるので、目的に合った規格のRAID機能を選ぶようにしましょう。

他にも、機種によってオプションで付いている便利機能があります。地デジ番組の録画やレコーダー機能搭載、DVDやブルーレイディスクへの書き込み可能など、便利な機能を活用できます。そのため、購入する機種のオプション機能で選ぶのも、自分に最適な機種を選ぶポイントになるでしょう。

 

業務用として企業で使用するNASの選び方

業務用として企業で使用するNASの選び方は、以下の通りとなっています。

 
  • 自動バックアップ機能が搭載の製品を選ぶ
  • デュアルコア搭載の製品を選ぶ
  • USBが3.0対応の製品を選ぶ

自動バックアップ機能は基本性能として付いている機能ですが、製品によってバックアップ方式が異なります。フルバックアップや差分バックアップなど、購入する機種によって機能が異なるので、目的に合った製品を選んでみてください。 また、企業で使用する場合は複数の人が同時にNASを利用することになるため、処理能力の高いデュアルコア搭載の製品を選びましょう。ちなみに、性能は機種によって異なるので、最新モデルの購入がおすすめされています。

 

業務用として企業で使用するのであれば、USBが3.0対応の製品を選びましょう。2.0の製品に比べてLAN速度が圧倒的に早いので、効率良く作業を進めることが可能です。または、同じく速度の早い10GBASE-Tに対応した機種もおすすめです。

 

利便性を求めるならNAS(RAID)を使ってみよう!

利便性を求めるならNAS(RAID)を使ってみよう!

無線で使用できるデータの保存先なので、パソコンを使う方はもちろん、スマートフォンのデータを保存したい方にとてもおすすめの製品です。ネットワークが使える環境であれば使用場所を選ばないので、便利に使用できる記憶媒体といえるでしょう。セキュリティ面もしっかりとしているので、利便性を求めている方は、ぜひ一度NASを使ってみてください。

ページトップへ

コンテンツ一覧

ここなら大丈夫!プロが教える優良データ復旧会社

データ復旧で後悔しないための知識を身につけましょう

自分でデータ復元を行うのが難しい方はデータ復旧会社に依頼しましょう

サイトマップ