NAS(RAID)からデータを読み込めない!そんな時の対処方法

NAS(RAID)からデータを読み込めない!そんな時の対処方法

無線で利用できるNAS(RAID)は、パソコンやスマートフォンのデータ保存に最適なので、個人や企業で利用されている方は多いでしょう。しかし、非常に繊細な精密機器なので、「ある日突然データが読み込めなくなった」というデータトラブルを引き起こす場合があります。

そこで、今回はNAS(RAID)からデータを読み込めないときの対策法についてご紹介していきます。故障の原因やデータトラブルが起きた際の注意点など、知っておきたい情報についてもまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。

NAS(RAID)のデータが読み込めない原因って?

NAS(RAID)のデータが読み込めない原因って?

一般的な外付けHDDに比べてデータ保存に対して安全に使用できる記憶媒体ですが、RAID構成となるNASはとても繊細な精密機器です。そのため、絶対に故障しないという保証はありません。

ここでは、そんなNAS(RAID)のデータが読み込めない原因についてご紹介していきます。対処法も大切ですが、まずはデータが読み込めなくなってしまう原因を知らなければ、適切な対処ができません。また、原因を知っていればNASを長持ちさせることもできるので、ぜひ参考にしてみてください。

内蔵されているHDDの故障

NAS(RAID)に使用されているHDDですが、基本的には故障しにくい機器だといわれています。簡単に例えると、複数の引き出しに同じアイテムを保存するような仕組みなので、1つのHDDが壊れてしまってもデータの読み込みは可能です。
しかし、何かしらが原因で故障が発生する、または間違った使い方をするなどが原因となり、突然故障してしまうことがあるようです。例えばですが、故障しているHDDに気づかずに使い続ける、新しく交換する際に正常なHDDに負担をかけてしまうなど、原因はさまざまです。

最悪の場合はデータが破損してしまい、データ復元が不可能になってしまうことも・・・。ですので、データトラブルが発生してしまったときは、使用を中止して正しい方法で対処することが大切です。

RAIDカードが故障している

HDDとの通信を行なうRAIDカードが故障していると、データを読み込むことができなくなってしまいます。さらに、構成情報を持つRAIDカードが故障したときは、新しいものに交換すると初期化される可能性が高いといわれています。

製品としての基本機能はメーカーを問わず同じですが、保存方式や設定はメーカーによって異なります。この場合の対処はRAIDボリュームを正しく分析できる技術が求められるため、安全にデータを取り出すのであれば専門業者への依頼がおすすめでしょう。

RAIDの構成情報の削除や再設定を行った

RAIDの構成情報は、HDDに問題が発生すると安全にシステムダウンを行い、正常に使用するための再設定を行なう際に必要となる情報のことです。しかし、データが取りさせないから取って勝手に構成の削除や再設定を行なうと、重要なデータ失うことになってしまうかもしれません。

場合によってはデータの一部、または全てのデータが初期化されてしまうこともあるため、保存していたデータを復元させることが不可能になるでしょう。そのため、構成情報の削除や再設定を行う場合は、事前にデータのバックアップを取ることをおすすめします。

機器の電源を常に入れっぱなしにしている

NAS(RAID)のデータが読み込めない主な原因はHDDの故障ですが、電源の入れっぱなしも故障の原因といわれています。長時間使用することでセクター不良を引き起こし、データを読み込めなくなってしまうケースは多いようです。
セクター不良はデータを書き込むヘッドが汚れる、機器への衝撃や長時間の使用による劣化が原因です。セクター不良を起こすと保存していたデータを「ハードディスクファイル」と認識し、データを開くことができなくなります。

ちなみに、この場合の故障は初期化をしなければ改善されないため、大切なデータを失うことになってしまいます。そのため、NAS(RAID)を使っている方は、使用時以外は電源を切るようにしておきましょう。

データが読み込めないときの4つの注意点

データが読み込めないときの4つの注意点

NAS(RAID)からデータを読み込めないときですが、このときにやってはいけないことが4つあります。むやみに操作すると故障の状態を悪化させてしまい、保存データを破損させる危険性があります。

ここでは、データが読み込めないときの4つの注意点について、一つひとつご紹介していきます。間違った対処をしないためにも、NAS(RAID)を使っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

リビルドをしてデータ復元を行なう

HDDが故障した際の対処法としてリビルドを行なう方がいるようですが、実はリスクの高い対処法であることを知っていますか?
実際にデータが取り出せないときにリビルドを行ってしまい、症状をさらに悪化させたというケースはとても多いそうです。

本来ならデータを正常に戻すことができるはずなのですが、正常なHDDにも障害を併発させてしまうことがあることが原因です。さらに、この方法でデータの取り出しができなかった場合は、データの復元が困難になってしまうので注意しましょう。

正常なHDDと順番を入れ替える

NAS(RAID)に保存したデータを見られなくなった場合、正常に起動する製品と入れ替えることで改善されます。そのため、正常なHDDと入れ替える方がいるようですが、場合によってはデータが失われてしまうかもしれません。

複数のHDDを使用するNASはRAID構成になっているため、入れ替え行為は構成の規則性を乱す原因になります。その結果、データの破損や間違ったデータを上書き保存するなど、状態を悪化させる原因となるので注意が必要です。

HDDを抜き取って電源を入れる

NASに異常が起きた場合、HDDの故障を知らせるメッセージが表示されます。このときに、全てのHDDを抜き取って電源を入れても、データを確認することができません。場合によってはデータを完全に消滅させてしまうので、この方法はとても危険です。

また、HDDを抜き取って使用した場合は、フォーマットを促すメッセージが表示されます。こちらも実行してしまうと大切なデータを失う原因になるので、絶対にフォーマットをしないよう注意しましょう。

RAIDカードを新品と交換する

トラブルの原因がRAIDカードだった場合、新しいカードに交換する方が多いようです。しかし、正しい方法や知識を知らずに行ってしまうと、データの読み込みどころか確認することができなくなる可能性が高いです。

RAIDカードの交換はデータを見ることができる方法の1つであることは確かですが、互換性のある製品を使う必要があるので、詳しい知識を持っていない方は専門業者へ相談することをおすすめします。

NAS(RAID)からデータを読み込めないときの対処法

NAS(RAID)からデータを読み込めないときの対処法

機器の故障はいつ起こるかわからないものなので、大切なデータを守るためにも、対策法は知っておきたい情報ではないでしょうか?
場合によっては自分で対処できるかもしれないので、ぜひ参考にして万が一の事態に備えておきましょう。

故障の原因を調べる

まずは、NAS(RAID)のどこが故障しているのかを調べてみましょう。確認するのは「本体」「HDD」「NASのOS」の3つです。
本体が原因の場合はメモリの故障やファンに不具合が起きていることがあります。この場合は新しいバーツへと取り替えるだけで解決するため、人によっては自分で対処することができるでしょう。
HDDが原因の場合はエラーコードが表示されるため、簡単に確認することができます。しかし、状態によってはエラーコードが表示されない場合もあるため、心配な方は「S.M.A.R.T.」と呼ばれる故障を記録する情報を調べてみてください。

本体・HDDのどちらにも問題がなかった場合、最終的に疑われる原因がNASのOSです。OSの確認方法はメーカーによって異なるため、使用されているメーカーが指定する対策法を試してみてください。

自分で対処できない場合は専門業者に依頼する

自分で対処できない場合は専門業者に依頼する

「原因を確認したけどよくわからない・・・」「知識がないから自分で対処するのは不安・・・」そんな方は、データトラブル改善のプロである専門業者に相談してみましょう!専門業者であれば詳しい知識と技術を持っているため、高い確率でデータを復元してもらうことができます。読み込めないデータを安全に取り戻したいという方は、専門業者にデータ復元の依頼をしてみてください。

ページトップへ

コンテンツ一覧

ここなら大丈夫!プロが教える優良データ復旧会社

データ復旧で後悔しないための知識を身につけましょう

自分でデータ復元を行うのが難しい方はデータ復旧会社に依頼しましょう

サイトマップ