データ復旧はどのように行われているのか？復旧の裏側をご紹介

パソコンに保存されている大事なデータ。どうやって復元は行われているか、気になったことはありませんか？データ復元は簡単な作業ではないため、やはり難しい作業が行われているイメージです。そこで、今回はデータ復元の裏側を徹底的にまとめてみました！

データを復元する方法は？

さて、データを復元するときには、「データ復元ソフト」「業者に依頼」の2つがあります。
データを確実に取り戻したいなら業者に依頼すべきですが、自分で復元することも可能ということは知っておきましょう。

データ復元ソフトを使用する

個人でデータ復元する場合、データ復元ソフトを使用することになります。データやファイルしたときやメディアをフォーマットした場合、こちらで対応することがあります。PCのリカバリーやパソコンが起動しないときにも、データ復元ソフトを使う価値はあるでしょう。

ただし、データの上書きや完全にフォーマットした場合、データ復元ソフトで対応することはできません。ちなみに、データ復元に慣れていたとしても、むやみに操作してしまうのはNGです。できる限り操作はせずに、ネットワークから切断することをおすすめします。

余計な操作は悪化する原因になる

例えば、何もパソコンを操作しなかったとしても、自動アップデートやファイルの更新が行われることがあります。データが上書きされる可能性が高く、症状を悪化させてしまうからです。データを悪化させないためには、オンラインで更新されないようにすぐにネットワークを切断しなければなりません。

パソコンのデータが消えたときには、別端末で復元方法を調べて、一度他のパソコンで試してからにしましょう。USBメディアにデータ復元ソフトをインストールし、そちらからデータの復元を狙ってください。

業者に依頼する

軽度な障害から重大な障害まで、さまざまなトラブルに対応できることがプロの強みです。
データ復元ソフトでは解決できないような障害でも、スムーズに対応してくれるでしょう。特に素人では対応が難しくなる水没・悪化による物理障害、データ復元ソフトでは対応できない重度な論理障害などは、必ず業者に依頼するべきです。1％でも復元の可能性を高めたいのなら、業者に依頼してみてください。

業者はそれぞれ得意分野が違う

業者に依頼するときには、どんなメディアや障害に強いのか調べておきましょう。例えば、HDDの対応にはめっぽう強いものの、デジカメのデータには強くない可能性があります。
復元費用はかなり安いものの、NASやRAID、サーバーの対応ができない業者もあるでしょう。また、安いけど全く修理が得意ではない業者もあるかもしれません。

データの得意・不得意だけでなく、復元費用に差が出てくるため、業者ごとの違いをしっかりと確認しておくことが大切です。できる限りあなたの用途に合わせて、適切な業者を選んでください。

データ復元の裏側は？

データ復元を行うときには、1つずつ手順を踏みながら行うことになります。それぞれのポイントをしっかりと押さえておきましょう。

電話・メールによるカウンセリング

データ復旧業者が最初に行う作業は、カウンセリングになります。契約内容の手順を説明し、細かいサービス内容について説明をしてくれます。復元したメディアの送り先と送信方法、メディアの状況を担当者から確認されます。キャンセル料や送料の確認まで済んだら、今後の流れについて話してくれるでしょう。

不安に感じている部分を聞くことで、何でも答えてくれますので、気軽に相談してみましょう。基本的にカウンセリングは無料になっている業者が多いため、料金を気にする必要はありません。安心して相談できますよ。

HDDが届いたら初回診断開始

契約者と連絡を取ってメディアが届いたら、データ復元を開始します。まずはデータの初回診断を行って、メディアの状態を確認します。HDDの状況を診断したら、データ復元の可否、料金や日数の見積もりをしてくれるでしょう。業者によって、初回診断に料金がかかる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

診断でキャンセルが出なければ復元開始

初回診断で障害を確認したら、それぞれの対応を行っていきます。さまざまなソフトウェアや復元機材を使用しながら、データを復元していきます。適切な対応でハードディスクの中に入っているデータを取り出せば、ほとんどのデータは復元できますが、中には不可能なものも。

例えば、専用の機材を使用すれば、HDDを制御しながらデータ復元が行えます。ただし、データ復元は故障したメディアを直すことはしません。データを復元できたら、違うメディアに移動させて、データが使える状態にしてくれます。

一般的な修理と比べると、メディアとデータのどちらを優先しているかが違います。修理の場合、データが消えてしまっても、メディアを正常利用できる状態に直すことが目的となります。そのため、大事なデータが入っていたとしても、データが上書きされてしまうので注意が必要です。

物理障害は特殊な環境でHDDを分解

論理障害はソフトウェアや機器のシステムを改善するだけで済みますが、物理障害ではそうはいきません。ハードディスクから「カチカチ」「カタカタ」といった音が聞こえてきたら、物理障害の可能性が高いです。

物理障害の場合、ホコリの入らないクリーンルーム内で、丁寧に分解を行っていきます。精密な作業になるため、プロの技術力がないと物理障害は解決できません。また、HDDのクローンを作成することもあり、確実にデータを復元させてくれます。

データを確実に復活させるなら業者に依頼しよう

それぞれの業者は独自に技術力を持っており、作業内容を教えてくれることはありません。
基本的な作業は同じですが、高性能な設備と熟練したテクニックにより、それぞれが確実な復元を行っています。下手に操作してしまうと、さらにデータトラブルを悪化させてしまうので注意してください。

そうならないためにも、データが消えてしまったときには、プロの業者に依頼するのが一番です。あなたもデータ復元で困ったときには、必ずデータ復旧会社に依頼してください。