HDDをSSDに換装する方法|注意点と手順

HDDをSSDに換装する方法|注意点と手順

「以前よりも動作が遅くなったように感じる」「データの処理速度が遅い」普段からパソコンを利用している方の中には、このような機能低下が気になっている方はいませんか?機能の低下は作業効率の低下にも繋がるので、人によってはパソコンの買い替えを検討されている方も多いでしょう。

しかし、このような悩みは内蔵されているHDDをSSDに換装することで改善することができます。SSDはHDDよりも性能が高いので、作業効率を向上させることが可能。とはいえ、「換装ってどうやればいいの?」「パソコンに詳しくないからわからない」という方は少なくないでしょう。

そこで、この記事ではHDDからSSDに換装する方法について、注意点や手順などをご紹介していきます。自分で記憶装置を交換する作業が初めての方は不安もあると思いますが、愛着のあるパソコンを手放したくない方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

換装するメリット・デメリット

換装するメリット・デメリット

パソコンに内蔵されているHDDをSSDに交換すると機能性を向上させることができますが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?また、換装することでデメリットがあるのであれば、どういった情報も事前に知っておきたいものです。

調べてみたところ、換装することで5つのメリットがあり3つのデメリットがあることがわかりました。それでは、HDDからSSDに換装する具体的なメリットやデメリットについて見ていきましょう。

換装する5つのメリット

【データの処理速度が速くなる】

HDDはプラッタと呼ばれる円盤型のディスクを回転させることでデータの読み書きを行います。一方、SSDはフラッシュメモリでデータの読み書きを行います。つまり、データの処理を物理的に行うHDDに比べ、電気的なデータ処理を行うSSDの方が高速で行うことができるので、換装することで処理速度を速くすることができます。

【作動音が気にならない】

データの読み書きを行う際に、HDDの内部では物理的な動作によるデータ処理が行われるため、作動音が発生してしまいます。一方、SSDの内部では電気的なデータ処理が行われるので、作動音が静かで気にならないといったメリットがあります。

最近では在宅ワークをされる方も増えているので、小さなお子さんがいる家庭では作動音が気にならないのは大きなメリットになるでしょう。また、静かな場所でパソコンを使った作業を行う場合も、周囲を気にする心配がなくなるでしょう。

【衝撃に強く壊れにくい】

HDDの内部にはデリケートなパーツが使用されているので、衝撃に弱く壊れやすいといった弱点があります。一方、SSDの内部はシンプルな構造になっており、衝撃に強く壊れにくいといったメリットがあります。

ノートパソコンを使っている方であれば、屋外に持ち運ぶことが多いという方も多いと思います。そのような場合、移動中に何らかの衝撃が加わっても多少であれば壊れる心配が少ないので、データトラブルの発生を防ぐことができるでしょう。

【発熱が少なく動作に影響が出にくい】

SSDはHDDに比べて使用中に発生する熱が少ないといった特徴があります。機器の発熱はパソコンに発生するトラブルの原因の一種なので、熱によって動作への影響が出にくいのはメリットに1つだと言えるでしょう。

【消費電力が少ないからバッテリーの持ちが良い】

SSDは内部構造がシンプルなので、消費電力が少ないといった特徴があります。ノートパソコンであれば換装することでバッテリーを長持ちさせることができるので、電源の無い場所でも作業しやすいといったメリットがあります。

換装する3つのデメリット

【HDDに比べて価格が高い】

近年、SSDの販売価格は安くなっていますが、HDDに比べるとまだまだ価格の高い機器となっています。また、容量が大きいものほど価格が高くなるといった点がデメリットになるでしょう。

【規格が異なる製品が多い】

販売されているSSDは製品によって規格が異なるため、安易に購入すると換装するパソコンとの互換性がなかったという場合があります。そのため、使用するパソコンに適応する規格を事前に確認してからSSDを購入しましょう。

【データ復旧の難易度が高い】

SSDはHDDに比べてデータ復旧を行う際の難易度が高いといったデメリットがあります。記憶装置には寿命があり、トラブルなく使用していたとしてもいずれ故障してしまう消耗品です。そのため、データを守るためにも定期的なバックアップを行うことが推奨されています。

HDDからSSDへ換装する方法・手順

これまでに換装するメリット・デメリットについてご紹介してきましたが、メリットが多く性能の向上が期待できるので、SSDへの換装を検討している方もいるでしょう。そこで気になるのが換装方法ですが、どういった手順で行うのかを知らない方は多いのではないでしょうか?ここでは、HDDからSSDへと換装する手順についてご紹介していきます。

1換装するSSDをフォーマットする

1つ目の手順は、換装するために購入したSSDのフォーマットの実行です。

  1. 1.SSDをパソコンに接続
  2. 2.エクスプローラーを開く
  3. 3.「PC」から「デバイスとドライブ」を確認
  4. 4.表示されたSSDを右クリック
  5. 5.フォーマットを選択
  6. 6.ファイルシステムを「NTFS」に指定
  7. 7.「開始」ボタンをクリック

上記がSSDをフォーマットする手順となります。まずはこの手順に従ってフォーマット作業を行いましょう。

2データのクローンを作成する

2つ目の手順は、HDD内のデータをSSDに移すためのクローン作成です。この作業は、換装後もこれまでと同様の状態でパソコンを使用するために必要なデータ移行作業となります。ちなみに、クローンは通常のコピーだけでは複製できないOSやレジストリ情報といったデータも複製することができます。

このクローンの作成は、専用のツールを使うことで作成可能となっています。無料で利用できるツールがあるので、事前にインストールしておいて換装する際に利用できるようにしておきましょう。

3内部のHDDをSSDに交換する

3つ目の手順は、既存のHDDとデータ移行を済ませたSSDの交換です。この交換作業は使用しているパソコンによって取り外し・取り付け方法が異なります。そのため、事前に取扱説明書を確認してカバーの外し方や取り付け方法を把握しておきましょう。

4PCを起動して動作確認を行う

4つ目の手順は、換装後のパソコンを起動して動作確認を行います。クローンの作成が正しく行われていれば、電源を入れるとこれまで通りにパソコンを起動させることができます。特に問題がなく換装前と同様に使用できれば作業完了です。

SSDに換装する際の注意点

SSDに換装する際の注意点

HDDからSSDに換装する際にはいくつかの注意点があります。初めて換装作業を行う方や失敗したくない方は、以下でご紹介する注意点を参考にしてから作業を行ってみてください。

Mac PCには換装できない機種がある

一部のMacパソコンにはSSDへの換装ができない機種があります。2016~2018年モデルでは換装できない機種があるので、Macパソコンを利用されている方は換装作業を開始する前に確認しておきましょう。取扱説明書で確認できない場合は、メーカーに問い合わせてみてください。

換装後も定期的なバックアップを取ること

換装すると新しいSSDを利用することになりますが、記憶装置はいずれ故障してしまう消耗品です。そのため、大切なデータを守るために換装後も定期的なデータのバックアップを取るようにしておきましょう。

データトラブルが発生したら専門業者に相談する

もしもデータトラブルが発生した場合は、安全かつ高確率でデータ復旧を行ってくれるデータ復旧会社に相談することをおすすめします。とはいえ、データ復旧サービスを提供する業者は多いので、相談や依頼先に迷ってしまう方は多いでしょう。

そのような場合は、データ復旧協会DRAJの加盟企業から選ぶことをおすすめします。悪徳業者の撲滅と業界の健全化に向けた活動を行う企業団体であり、加盟企業は高度な復旧技術と万全のセキュリティ対策を行っています。さまざまな企業や行政も利用しているデータ復旧会社なので、信頼性が高く安心して依頼することができるでしょう。

SSDに換装してPCの性能を向上させよう!

お使いのパソコンの性能が低下したと感じている方は、記憶装置をHDDからSSDに換装することで改善することができます。使用するパソコンの規格に適応した機器を購入し、正しい手順で作業を行えば、性能を向上させることができるので作業効率をアップさせることができます。もしもお使いのパソコンの性能が気になっている方は、ぜひこの記事を参考にして換装作業を行ってみてください。

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