SSDのデータ復旧相場を比較してみた

近年、販売されているパソコンには最初からSSDが搭載されているものがありますし、HDDからSSDへと交換する人も増えていると言われています。処理速度が速いため作業効率が良く、耐衝撃性に優れているなどのメリットが多いため、この記事を読んでいる方の中にもSSDを利用されている方は多いのではないでしょうか？

そんなSSDですが、どんな記憶装置でもいずれは故障してしまう消耗品なので、データ復旧が必要になる場合があります。このような場合、おそらくプロの専門業者に依頼することで目的のデータを取り戻すことができますが、復旧費用が気になるという方が多いのではないでしょうか？

そこで、この記事ではSSDのデータ復旧相場についてご紹介していきます。機器の状態によっては高額な費用が必要になる場合もありますし、低コストでデータを復元することもできるので、データ復旧が必要な方はぜひ参考にしてみてください。

SSDのデータ復旧費用は高い？

データ復旧にかかる費用はトラブルの原因となる障害によって異なります。そのため、安い費用で復旧できる場合もあれば、高額な費用が必要になるケースも少なくありません。また、SSDはHDDよりも復旧難易度が高い機器ですし、依頼先となる専門業者によって費用が異なることもあります。

ここでは、そんなSSDのデータ復旧にかかる費用に関する大まかな違いをまとめてみました。依頼する機器の状態による復旧費用の違い、低コストで行えるデータ復旧方法をご紹介しているので、一つひとつ見ていきましょう。

トラブルの原因によって高額になる

SSDはもちろんのこと、記憶装置からのデータ復旧はトラブルの原因によって想像していた価格よりも高額な費用が必要になることがあります。まず、復旧が必要となるデータトラブルの原因には大きく分けて「物理障害」「論理障害」の2があります。

そして、復旧費用が高額になると言われているのが物理障害であり、障害レベルが高くなるにつれて復旧費用が高くなっています。例えば、外出先に持ち出したパソコンを落下させてしまった、落雷によってデータトラブルが発生したなど、これらは物理障害が発生する原因となります。

このように、機器そのものに発生した障害からデータ復旧をする場合には、10万円以上の高額な復旧費用が必要になると言われています。また、記憶装置には人間と同じように寿命があるため、寿命を迎えて故障したSSDも物理障害に該当します。

軽度の障害であれば数万円で復旧可能

機器そのものに異常はなく、データファイルに障害が発生している論理障害は、物理障害に比べて復旧費用が安くなっています。例えば、誤操作で重要なデータを削除してしまった、共有データを社員の誰かが削除していた、突然データファイルが開けなくなったなど、これらが論理障害に該当します。

このような障害からのデータ復旧は難易度が低く、高確率で目的のデータを復元することが可能です。特に、データ復旧を専門とするプロの業者に依頼すれば、専門的な知識と高度な復旧技術を持つスタッフが対応してくれるので、高い復旧成功率を期待できます。

ちなみに、軽度の障害が発生した機器からのデータ復旧費用や約数万円と言われています。物理障害に比べて依頼費用は安価ですが、安い出費ではないのでよほど重要なデータが保存されていなければ復旧を諦める方も少なくはないでしょう。

お金をかけずにデータ復旧する方法もある

データトラブルで困った経験がある方は知っていると思いますが、データ復旧ソフトを使って自分で目的のデータを復元する方法があります。さらに、最近では性能が高く無料のフリーソフトも存在しているので、データ復旧にお金をかけたくない方はこの方法を利用しているのではないでしょうか？

しかし、データ復旧ソフトによる復元ができるのは論理障害に限られますし、場合によっては復旧に失敗するケースもあります。復旧作業を行うと機器に負荷をかけてしまい、状態を悪化させる危険性もあるので、自ら復旧作業を行った後に業者に依頼すると復旧費用が高くなることもあります。

つまり、最初から専門業者に依頼していれば復旧費用が安かったという場合もあるので、データ復旧ソフトの使用にはリスクが伴うことを理解した上で行いましょう。

SSDのデータ復旧相場は？業者によって変わる？

同じ商品でも販売元が違うだけで価格が異なることがあります。そのため、データ復旧の依頼を検討している方の中には、「業者によって依頼費用が異なるのでは？」と考えている方も少なくないでしょう。

そこで、ここではSSDのデータ復旧相場についてまとめてみました。業者によって相場とは異なる費用が発生するのか、どうすれば明確な費用を知ることができるのかなどをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

基本的に業者を問わず復旧相場は同じ

SSDのデータ復旧相場ですが、結論から言うと信頼できるデータ復旧専門業者であれば業者を問わず相場に基づいた費用にてデータ復旧を行っています。とはいえ、「信頼できる業者ってどこなの？」と疑問に感じている方は多いでしょう。

高品質なサービスを相場に基づいた費用で提供している業者は、自社の公式サイトにて根拠に基づいて復旧成功率、これまでの実績や強みなどを掲載しています。その中でも特に信頼性が高いとされているのが「データ復旧協会DRAJ」に加盟しているデータ復旧会社です。

DRAJは悪徳業者の撲滅・業界の健全化に向けた活動を行う企業団体で、高度な復旧技術と高い復旧成功率に定評があります。行政や企業の多くはDRAJの加盟企業であるデータ復旧会社を利用していることが多く、セキュリティも万全なので情報漏洩の心配もありません。

また、DRAJ加盟企業は相場に基づいた適切はデータ復旧費用にてサービスを提供しています。企業によっては公式サイトにて機器の状態別に復旧費用を掲載しているところもあるので、依頼を検討されている方は一度確認してみると良いでしょう。

明確な費用は調査しなければわからない

おおよその復旧費用ではありますが、論理障害であれば約3万円～、物理障害であれば約13万円～という費用が相場となっているようです。しかし、あまりにも重度の障害が発生している場合は入念な調査を行わなければわからないので、明確な費用を把握するには見積もりを出してもらう必要があります。

DRAJ加盟企業の中には自社の公式サイトで料金表を掲載していますが、重度の障害レベルと診断した場合の料金は「別途見積もり」と表記されています。ですが、初期診断は無料で行ってくれますし、一度出した見積もりから追加料金が発生する心配はないので、復旧費用次第で依頼を検討したい方は、まず初期診断の相談をしてみることをおすすめします。

悪徳業者に依頼すると相場以上の費用を請求される

データ復旧業者には残念ながら自社の利益を最優先に考える悪徳業者が存在します。悪徳業者の特徴として、最初は相場よりも格安の費用を提示するものの、実際に依頼すると高額な費用を請求されます。

また、DRAJ加盟企業はデータ復旧に成功した場合のみ費用を頂くといった料金システムになっていますが、悪徳業者の場合はデータ復旧の成功・失敗を問わず費用を請求してきます。このような悪徳業者の被害に遭っている方は多いので、業者選びには十分に注意してください。

データ復旧の依頼はDRAJ加盟企業がおすすめ

SSDのデータ復旧相場についてご紹介してきましたが、約数万円～約10万円以上が相場となっています。しかし、重度の障害レベルと診断された場合には高額な費用が必要になるため、まずは無料の初期診断を依頼してみましょう。

また、データ復旧業者に依頼するのであれば、相場に基づいた費用でデータ復旧を行うDRAJ加盟企業がおすすめです。信頼性が高く情報漏洩の心配がなく高い復旧成功率を期待できるので、SSDのデータ復旧はDRAJ加盟企業に依頼してみてください。