HDD・SSDを安全に処分する方法と注意点

HDD・SSDを安全に処分する方法と注意点

今ではビジネス~娯楽までパソコンが利用されている時代です。ビジネスでは事務作業や書類作成などをはじめ、リモートワークが一般化している現状ではより必須となる機器ではないでしょうか?

また、娯楽ではネットショッピングやオンラインゲームなど、多くの大人や子供が利用している傾向があります。そんなパソコンにはあらゆるデータを保存するためのHDDやSSDなどが内蔵されており、不要になった際の処分方法を間違えてしまうと大変なことになる危険性があります。

そこで、この記事ではHDD・SSDを安全に処分する方法と注意点についてご紹介していきます。これらの記憶装置は単純に処分した場合、悪意ある人の手に渡ってしまうと情報漏洩の危険性があります。このような被害を受けないためにも、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

処分する方法を間違えるとどうなる?

処分する方法を間違えるとどうなる?

HDDやSSDにはさまざまなデータや情報が記録されており、その中には氏名・電話番号・住所・クレジットカード情報などの個人情報が含まれています。また、物理的な処分の方法では間違った処分をしてしまうと条例違反になってしまうので注意が必要です。

そこで、ここでは安全に処分するために知っておくべき基礎知識をまとめてみました。間違った処分をさまざまなリスクを伴う可能性が高いので、まずは以下でご紹介する内容を把握しておきましょう。

個人情報が流出する可能性がある

HDDやSSDなどの記憶装置には、OSやアプリケーションはもちろんのこと、ビジネスで利用しているのであれば顧客情報や機密情報、プライベートで利用しているのであれば思い出の写真や動画などのデータが保存されています。

これらのデータは削除することでパソコン内から消えたと思われていますが、情報として削除後も記憶装置に記録されています。また、見えない情報として氏名や住所、クレジットカード情報などの個人情報も記録されています。

そのため、単純にデータを削除しただけでは簡単にデータを復元することが可能なので、悪質な第三者の手に渡ってしまうとこれらの情報を悪用される危険性があります。特に、機器が故障していなければ簡単にデータを復元する方法もあるので、処分方法を誤ってしまうと個人情報が流出する可能性があります。

正しい方法で処分しなければ条例違反になる

記憶装置が内蔵されたパソコンをそのまま処分する場合、一般ごみはもちろんですが粗大ごみとして捨てることができません。というのも、パソコンは「資源有効利用促進法」と呼ばれる法律で回収することが義務づけられているからです。

「どこが回収してくれるの?」と思う方は多いと思いますが、各地域の自治体が回収を行っています。しかし、回収の手順には地域によって異なる場合もあるため、正しい回収手順に関してはご自分で調べておく必要があります。

ちなみに、違反した場合には国から勧告・公表・命令などが行われると言われており、これらに対しても違反を行った場合には50万円以下の罰金が処されます。そのため、必ず正しい回収手順に従って処分を行いましょう。

HDD・SSDを処分する前にやるべきこと

HDD・SSDを処分する前にやるべきこと

HDDやSSDを処分する際には、事前にやるべきことがあります。主なポイントは既存の機器に保存されたデータの移行作業、記憶装置内のデータを完全に削除する、正しい回収手順を調べるといった3点です。

ここでは、これらの処分前にやるべきことについてまとめてみました。処分方法に困っている方はもちろんですが、いずれ処分するときが来た場合に備えて情報を知っておきたい方はぜひ参考にしてみてください。

データのバックアップ、またはクローン作成

既存の記憶装置を処分する方の多くは、新しいHDD・SSD、またはパソコンごと買い替える方が多いと思います。その場合、既存の記憶装置に保存されたデータを新しい機器に移行させたいという方も少なくないでしょう。

そのような場合は、既存の機器を処分する前にデータのバックアップを取っておきましょう。バックアップデータがあれば新しい記憶装置に移行することが可能なので、必要なデータが保存されている状態であれば試してみてください。

また、OSやアプリケーションなどのシステムデータを含めた全てのデータを移行させたいのであれば、クローン作成を行っておきましょう。あらゆるデータを以前のまま移行することができるので、新しい機器でもこれまでと同じ感覚で利用できます。ちなみに、このクローン作成には専用ソフトが必要なので、事前にインストールしておく必要があります。

HDD・SSDのデータ消去

保存データを削除しても情報として記録されているため、完全にデータを消去する必要がります。その方法として知られているのが「データ消去ソフトの使用」「専門業者に依頼する」の2つです。

データ消去ソフトは自分で行えるもので、意味のない膨大なデータを上書きすることでデータを完全に削除することが可能となっています。ちなみに、上書きれた機器から上書き前のデータを取り出すのはプロの業者でも不可能と言っても過言ではないので、安心して処分することができるでしょう。

それでも不安な場合は、データ消去サービスを提供している専門業者に依頼してみてはいかがでしょうか?当然依頼費用は発生しますが、確実にデータを削除してくれるので、処分後の情報漏洩の心配はありません。

また、不要になった機器を知人に譲る、またはフリマアプリやネットオークションで販売する場合にも安心できる方法となっています。処分方法と問わず確実なデータ削除を望む方は、専門業者への依頼も検討してみてください。

自治体の回収手順、または回収業者の下調べ

前章でもお伝えしましたが、自治体の回収手順に関しては各地域で異なる場合があります。そのため、データのバックアップやデータの完全消去を行った後は、お住まいの地域の自治体が行う回収手順を調べておく必要があります。回収手順に関する詳細は各自治体の公式ホームページから確認することが可能です。

また、お使いの記憶装置やパソコンのメーカーでも回収サービスを行っている場合があるようです。HDDやSSDが内蔵されたままの状態だと有料になることもあるようなので、メーカーに回収を依頼する場合は問い合わせで確認してみましょう。

他にも、インターネットで検索するとパソコンや関連機器を無料回収してくれる業者もあります。メーカーや機器を問わず回収を行ってくれるので、一度調べておくと良いかもしれません。

HDD・SSDを処分する際の注意点

インターネットで記憶装置の処分方法について検索すると、データを完全に削除する方法として「機器を分解して物理的に壊す」というものが多々紹介されています。確かに、記憶装置は物理的に破損させることでデータを復元できなくすることが可能です。

しかし、自ら分解・破壊する行為はとても危険です。作業中に怪我をするという意味でも危険な行為ですし、きちんと壊すことができていなければデータを復元されてしまいます。特に、SSDの場合は細かく砕いたとしても1粒の破片からデータを復元できると言われているので、上記でご紹介したデータを完全に削除する方法を試すことをおすすめします。

重要なのは完全なデータ消去と処分する方法

安全にHDD・SSDを処分する重要なポイントは、復元できないようにデータを完全に消去すること、自治体または業者に回収してもらうという2点です。処分するにあたって個人情報の流出は抑える必要がありますし、処分は法律に従った方法を行うことが大切です。

データの消去に関しては、手軽さを重視するならデータ消去ソフトを、自分では不安という場合には業者に相談すると良いでしょう。処分方法を間違えるとさまざまなリスクを伴うので、ぜひこの記事を参考にして安全な処分を行ってみてください。

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